海外移住に憧れて(欧米)、なんとなくヨーロッパの方がハイソな感じがして、ヨーロッパへの移住を考えたけど、とてもできる気がしない…
もちろん簡単ではないですが、私は最初に憧れだしてから3年半でドイツ就職を決め、ヨーロッパ移住することができました。3年半と書きましたが、実際に大事な期間は2年以内に収まります。
この記事では、私がドイツ就職を決めるまでを話していきます。各見出しとリストの部分だけ読んでも内容がわかるように書いていますので、時間がない方はそこだけでも読んでみてください。
記事のポイント
- 英語力ゼロからドイツ就職までをまとめた記事です
- ドイツでは日本人向け求人はたくさんある
- しかし、日本語だけではかなり難しい
- ドイツで就職を決めれるだけの英語力を身につける過程
この記事は日本で海外移住に憧れてから、実際にドイツに就職を決めるまでの私の過程をまとめた記事です。
ドイツでは日本人向け、または外国人向けの求人はたくさんあります。但し、日本語だけでの就職はかなり難しいです。母国語であるドイツ語ができてほしいと望まれます。しかし、英語だけできれば構わないという案件も多くあります。
結果的に、私はドイツ語を勉強せずに就職を決めましたが、英語はかなり勉強しました。この記事のポイントは『英語力ゼロ⇒ドイツで就職を決めれる英語力』の過程でどういった勉強や環境を選択して、実施してきたかという点になります。
英語を勉強して欧米圏での就職を目指している人には、英語学習の参考に、この記事を活用してもらえればと思います。
海外移住に憧れた「きっかけ」
- アメリカ、メキシコ出張
- 海外移住に興味を持ち出す
- 海外移住について調べ始める
日本で働いていた時、突然アメリカ出張の仕事が来ました。といっても期間は2週間ほどですが。
このとき、アメリカ→メキシコ→アメリカ→帰国と出張に行ったのですが、ここで働き方に対してカルチャーショックを受けて、海外移住に興味を持ちました。
働き方といっても、あまりいい意味ではなく、あまりにも仕事の仕方が適当すぎて笑ってしまった感じなんですが、これはそのうち別の記事にでも。
ともかく、今までは日本以外には全く興味がなかったのに、違う文化に触れること、知ることに対して興味を持ち始めました。これを機に海外移住について調べ始めました。
日本での活動(1年くらい)
海外に興味を持ち出し、とにもかくも英語学習と海外移住する方法について調べだしました。あくまで仕事はしながら。
英語学習
- 英語グループレッスンに参加
- 自習(英語ポッドキャストや映画)
- 全然効果なし
- 1年でフィリピン留学1週間と同程度の成果
勉強方法
会社が提供してくれる英語レッスンに参加。週に1回1時間、外部から英語ネイティブの教師が派遣されてグループレッスン。また、通勤中に英語のポッドキャストを聞いたり、家で英語の映画を見たりしました。一度、国内留学にも数日だけですが挑戦してみました。(日本国内で少し田舎の寮のような施設に入り、英語だけの生活をする。)
勉強の成果
この英語学習の成果ですが、今になって評価すると、やらないよりはましだが全然効果はありませんでした。後にフィリピンに英語留学に行くのですが、1年かけてフィリピン留学1週間ほどの成果しかなかったと思います。
海外移住方法の調査
- MBA、大学、ワーホリ、海外就職を考える
- ワーホリで英語を勉強して、現地で仕事を探せばいいと考え出す
- 海外就職…英語できないし、探し方もわからない
海外移住するにしても、いきなり飛行機で現地に行って住めるわけもないと考え、方法について調査していました。
MBA、または大学に行く
学校で専門的な勉強をすることには興味があったので調べていったのですが、難しい点が多く断念しました。
理由として…大卒ではないため、MBAは入学条件が厳しい。大学は入学試験のための勉強にかなりの期間がかかりそう。学費、また入学前の勉強も含めコストがかかりすぎる。
ワーキングホリデー
オーストラリア、ニュージーランド、イギリス(イギリスは定員があり難しい)などの欧米国に1年間行ける。現地で英語を勉強して、その後で仕事を見つければいいんだ!!これやー(∩´∀`)∩
実際に、ワーホリの説明会に参加したり、紹介エージェントに会ったりもしました。
海外就職
いや、英語も喋れないし、どうやって仕事するんだ…そもそもどうやって仕事を見つけていいかわからないし…
退職、日本を離れる(2か月)
- 英語勉強をしつつ、いつかワーホリに行こうと考える
- 突然の出向辞令
- 退職して、海外移住を決意
仕事をしながら英語の勉強を続けて、自信がついてきたらワーホリだな。また仕事でもやりたいことがあるしな。
という風に考えていたら、突然、新プロジェクトへの参加と親会社への出向の辞令を受けました。キャリア的にもすごくいい話なのですが、これを受ければ早くて3年、通常は4年くらいは出向し、プロジェクトに関わることになる…というわけで、悩みましたが退職することにしました。
ワーキングホリデーの懸念点
- ワーホリ先で、仕事が見つかるのか
- 現地人を雇い、日本人は雇ってもらえないのではないか
- 1年間を無駄に過ごすことにはしたくない
この時は、ワーキングホリデー(以下ワーホリ)に行こうと考えていましたが、ワーホリにも懸念点がありました。
上司いわく、昔オーストラリアに行ったときに現地の日本人駐在員にキャバクラのようなお店に連れていかれて、そこのスタッフが日本人だらけで驚いた。話を聞くと、ワーホリでたくさんの日本人が来ているから、こういうお店で働く日本人がたくさんいるとのこと。本当にうまくいくのか、よく考えたほうがいいと思うぞと上司から言われました。
話を聞いたときは、水を差されたようでイラっとしましたが、確かにそうだなと…そもそも、英語ネイティブの国で、少し英語をできるようになっただけの日本人が仕事を見つけることができるのだろうかと懸念が出てきました。
例えば、私は電気系エンジニアとして働いてきましたが、どの国にも同様の電気系エンジニアがいます。その人たちを差し置いて自分を雇うのだろうか。ワーホリに行ったとしても、最終目標は現地で仕事を見つけ、移住することです。仕事が見つからなければ目的は達成できないし、1年間遊んで日本に帰ってくるつもりもありませんでした。
※ワーホリで海外で1年間遊ぶ、海外生活を体験して日本に帰ってくるということ自体は、人生を彩る選択肢でありいいことだと思っています。あくまで、私個人の目標が長期的に海外移住することだったので。
フィリピン留学を見つける
- 低コスト、短期間で英語を学習できる
- 住居、食事等の生活環境も用意されてる
- 留学後に海外就職、ワーホリもできる
懸念を解消するため、海外就職についての本を読み漁りました。内容としては、東南アジア就職ばかりで、自分は欧米で働きたいんだ!!とまだまだ生意気を言っている段階でしたので、なんか参考になることでもあるかなと読んでいました。(実際、本はとてもおもしろかったです。)
そこで、フィリピン留学を見つけました。調べた結果、下記のようなメリットがあると思いました。
- 英語学習に徹底的に集中できる環境
- 教師とのマンツーマンレッスン
- 短期間で英語を喋れるようになる
- 低コストで住居、食事の生活環境と学習環境がそろう
- フィリピン留学後にワーホリで英語ネイティブの国行って、ワーホリ期間を充実して無駄なく過ごせる
- フィリピン留学後に学習した英語で海外で就職先を探すことができる。
フィリピン留学校の例: MeRISE留学(ここは結構高めですが、かなりきれいな施設でハイクオリティです。)
他にも、いろいろな学校があり、フィリピン留学を紹介するサイトがありますので、そこで調べることができます。→スクールウィズ
しかし、この時点では心配事の方が多かったです。
- ネイティブから英語を習わないと本物の英語は身につかないのでは…
- フィリピン人は英語の変な訛りがありそう
- フィリピン…治安悪そう、衛生面も心配
- 本当に英語が喋れるようになるのだろうか
- フィリピン留学後に本当に海外就職できるのだろうか
こうした心配事ですが、ネットでフィリピン留学の評判を調べていき、また学校に連絡をとり直接話すことで、挑戦してみようという気持ちになれました。まぁ、だめだったら、切り上げてワーホリに行けばいいだろくらいの気持ちで。
下記記事に私のフィリピン留学体験談をまとめています。上記のメリットや心配事についてもより詳しく書いています。
フィリピン留学と就活(4カ月+2か月)
- まず、フィリピン留学で英語を学ぶ
- その後、どうするか考えることにする
- コストや期間的に失敗してもダメージは少なくすむ
海外で就職するにしても、ワーホリに行くにしても英語は必須と考えてたので、まずはフィリピン留学で英語を学び、英語の上達具合で、その後どう行動していくか決めればいいと考え、フィリピン留学に出発しました。
コストもそれほど高くないので、失敗しても損失は大きくなく、期間もそれほど長くないので、次の行動にも移りやすいと考えてのことでした。
フィリピン留学の効果
- 3ヶ月で概ね会話には困らないレベルになる
実際のところ、効果は抜群で3ヶ月経過したころには、英語の会話が十分できるようになりました。1か月目で英語での会話に抵抗がなくなっていき、2か月目に言い回しを工夫することで伝えたいことを説明できるようになり、3ヶ月目には概ね会話には困らなくなりました。
但しこの3か月間、1日10時間以上は勉強していました。フィリピン留学の効果詳細は下記の記事にまとめています。各月毎の英語上達レベルを詳しく書いています。
フィリピン留学中の就職活動
- 就職して、仕事を通して英語力を高めていくことを決める
- 英語学習はしながら、少しづつ活動を始める
- 東南アジアで就職を目指す
- 先生に協力してもらい、レジュメ作成や面接対策
- 他の留学生と就職情報交換
もともと、海外で就職して、その土地に移住することを考えていて、またフィリピン留学で東南アジアに住むのも悪くないなと思い始めていました。それで、ワーホリでオーストラリアなどの就職が難しい先進国に行くより、東南アジアで働き、もっと英語力を向上させていくべきだと考えました。(フィリピンでの生活が楽しかったので。)
というわけで、フィリピン留学3ヶ月目からは、勉強をしながら徐々に就職活動を始めました。
- 英語でのレジュメの作成
- 面接の練習
- 在海外の日系企業にアピールするためのTOEICの勉強
- 各国の情報集め、就職エージェントにコンタクト
- 他の留学生との情報交換
ここでも、フィリピン留学がすごく役立ちました。レジュメの作成や面接など、英語が必要な個所は先生にサポートしてもらえました。また、海外就職を目指している学生は他にもいたので情報交換しながら、就職活動を進めていくことができました。
シンガポールでの就職
- シンガポールでの案件で面接まで取り付ける
- フィリピン留学を中断、シンガポールに行く
- 1社から内定を頂く
フィリピン留学4カ月が経過したころ、この頃は練習もかねてフィリピン国内で面接に行ってみたり、他の国の就職エージェントと連絡を取ったりしていました。そんな時に、第一志望のシンガポールから、案件を頂くことができ、面接まで進みました。
この時、フィリピンにいたので、先方はスカイプ面談でもいいと言ってくれたのですが、このチャンスは逃せないと思い、フィリピン留学を中断し、シンガポールに行くことにしました。(フィリピンはネット回線が非常に悪く、それで面談に失敗することを避けるためでもありますが…)
シンガポールでの面接や必要な英語力については、下記記事にまとめています。
シンガポールに行き面接、一度フィリピンに帰国して待つこと1ヶ月後。内定の返事を頂くことができました。その後、一度日本に帰国し、1ヶ月後に再度シンガポールに行き働き始めることになりました。
ドイツでの就職チャンス
- ドイツの就職エージェントから求人案件をもらう
- 応募したところ、面接させてもらうことに
- 面接はさんざんな結果
- 英語力不足で不採用
実は、この就職活動の際中にドイツでの求人案件を頂き、面接にまで進みました。ドイツ就職を目指していた留学生からドイツの就職エージェントの情報をもらったので、登録しておいたところ、求人を頂き面接にこぎつけることができました。
この面接ですが…散々な結果でした。さすがにドイツは遠く行くことができなかったので、スカイプでの面談をしたのですが、回線が悪く順調に面接を行えない。また、面接相手はイギリス人と日本人。専門的な内容も多く、全然会話内容を理解できず、英語力不足で不採用となりました。
厳しい結果でしたが、前向きに考えれば英語さえもっとできればドイツ就職ができたはず。
「今の自分がドイツ就職に挑戦できるかとにかく試したい」 と思うのであれば、下記記事を読んでみてください。とにかくエージェントに登録することをおススメしています。現時点で、職種が海外でも需要が大きい仕事、英語力に自信があるのであれば、仕事が見つかる可能性は十分にあります。
シンガポールで働く(1年4カ月)
- 仕事を通して英語力アップ
- DMM英会話で英語の学習は続ける
シンガポールで就職が決まり、同僚一人と上司は日本人だが、他の同僚とお客さんとは英語で会話。同僚との会話から、ミーティング、製品プレゼンテーションなど、仕事を通して英語力を向上させていきました。
また、仕事をしながらも、DMM英会話で毎日30分のレッスンを続けていました。このDMM英会話が後のヨーロッパでバックパッカーに繋がる。
ヨーロッパでバックパッカー(4カ月)
- シンガポールでの仕事を退職後、バックパッカー
- イタリア→バルカン諸国→中欧諸国→ドイツ
- ドイツではエージェントや転職支援をしてる人と会う
シンガポールでの仕事を辞めた後、前々からヨーロッパに行ってみたかったのもあり、またDMM英会話の先生(バルカン半島の出身の先生が多い)と話してセルビアやバルカン半島諸国に興味があったので、ヨーロッパにバックパッカー旅に行くことにしました。
3ヶ月イタリアからバルカン諸国、中欧諸国を旅行し、最終的にドイツに行きました。この旅を通してヨーロッパで就職することを決めました。
また、この旅の際、ドイツではエージェントと会ったり、転職支援をしている人に話を聞いたり就職活動を始めています。個人で、転職支援をしている人もいるので、現地に行った際は連絡をとり、会って話すことができれば大きな収穫を得ることができます。
ドイツ就活(2ヶ月)
- エージェントから案件もらう
- 3回の面接をへてサクッと決まる
海外移住(欧米)に憧れてから3年強、フィリピン留学に出てから2年強の月日たっていましたが、ここにきてドイツで就職するために必要な要素がそろいました。
- 日本帰国後エージェントから案件ももらい、応募
- 書類審査は通り、まずドイツとスカイプ面接
- 日本にも営業所があったので、そちらでも面接
- ドイツに渡り、会社を訪問、面接
最後の面接での直接内定をもらいました。日本に帰国して就職活動を始め、求人に応募し、渡独して内定をもらうまでおよそ2カ月間、すんなりと決まりました。日本でのエンジニア経験とこれまで培ってきた英語力が評価された結果だと思っています。
最後に
欧米就職は難しいのは事実ですが、無理ではありません。実際に日本人向け求人がある以上、誰かが雇われています。
こちらの記事で私が知る海外での求人状況についてまとめています。
ドイツ語ができればさらに就職できる幅が広がります。ワーキングホリデーを使って、ドイツに行き現地でドイツ語を勉強しながら就職活動をする人もいます。
私の場合はかなり周り道をしたと思います、最初から情報を持っていれば、もっと短い期間で達成できたのではないかと思います。この記事を書くために日本を出る前のことを思い出して書いていますが、本当に全然海外就職のことを知らなかったと思います。
事前に、海外就職のたくさんの選択肢を知ることで、もっと効率的に自分の目標を叶えていけると思います。ぜひ、この記事を参考にして、多くの人に海外移住を実現してほしいと思います。