28歳、フィリピン留学4ヶ月後に私はシンガポールで働き始めました。私にとっては初めての海外生活と仕事でしたが、(海外留学、駐在経験なし)どれくらいの英語力が必要だったか記事にしていきたいと思います。
就職活動に必要な英語力
履歴書/職務経歴書の作成と面接に英語力が必要になりました。
履歴書/職務経歴書
- 英語で作成
- 書き方、必要な情報ともに日本とは違う
- 一人では完成させられなかったと思う
履歴書/職務経歴書はレジュメ、もしくはCVと呼ばれます。アメリカではレジュメ、ヨーロッパではCVと呼ばれたり、厳密には違うようですが、本記事は職務経歴書海外版として一緒くたに扱います。日本の履歴書のように特に決まったフォーマットはなく、学歴や職歴をアピールする書類を作っていきます。
私の場合、フィリピン留学中にレジュメの作成を行いました。フィリピン留学中に日本語で作った職務経歴書をベースにネットで書き方を調べつつ、英語でレジュメを作成しました。その内容を、教師にチェックしてもらいました。また、転職エージェントにもアドバイスを頂きました。
作成に英語力が必要なのは当然ですが、必要な情報や書き方も日本とは違うので、当時の自分が一人で完成させるのは難しかったと思います。
面接
- 全く英語使わず
- 面接官からも、そんなにできなくていいと言われる
私の場合…面接では英語は全く使いませんでした。面接官(その後の上司)が日本人だったのですが、こちらから英語がどれくらい必要か聞いたところ…
そんなにできなくていいでしょ。テクニカルサポートだし、図で書いて説明してもいいよ。
というわけで、この面接では全く英語を使いませんでした。
生活に必要な英語力
- 仕事を始める前に部屋探し
- 日本人向け部屋貸し掲示板
- 日本人とコンタクト
- 結果、英語できなくても問題なし
シンガポールで採用され、これですぐ働けるというわけには行かず、まずは部屋探しから始まりました。場所や探し方のアドバイスはしてもらえましたが、探すのは自分自身です。
こちらも結局、日本人向け部屋貸し掲示板で探して、部屋の契約を途中で引き継いでくれる人を探している女性とコンタクトをとって、その部屋にしました。
現地のエージェントや、会社の人が紹介してくれたエージェントにも相談したのですが、仲介料や安心できるといった点から結局日本人の紹介にしました。
業務に必要な英語力(試用期間中)
次に働き始めてから、試用期間中(3ヶ月間)にどれくらいの英語力が必要だったか書いていきます。
職場の環境とポジション
日系企業、15人くらいの営業オフィスです。上司と同僚1人が日本人、後はシンガポール人かマレーシア人でした。
私のポジションはテクニカルサポート、顧客や営業メンバーが商品の技術的な問題や疑問があった時、日本のテクニカルサポートチームと連携をとりながら、問題を解決していくポジションです。
同僚との会話
- 英語必須
- 英語で話すことに緊張する
- 日常会話パターンでいける
- ちゃんと教えてくれる同僚
日本人上司、同僚以外とは英語で会話します。皆フレンドリーで、毎日一緒にランチに言っていましたし、雰囲気的に話しづらいといったことはなかったですが、英語を話すこと自体に緊張していました。
しかし、会話は日常会話パターンとそれほど変わらないので、それほど苦労はしなかったかと思います。変な表現をしても、ちゃんと教えてくれましたし。
お客さんからの電話
- 大失敗してしまう
- 周りは爆笑
- 電話での会話パターンを持っていなかった
電話対応する仕事ではないので、それほど重要ではないのですが、試用期間中に数回対応する機会がありました。初めての電話対応での失敗は今でもよく覚えています。
内容は覚えていないのですが、お客さんから電話口で質問をされました。調べて後から回答しようと思ったのですが、相手が会社名も名前も名乗っていないので、名前を聞かなければと焦ってしまいました。そこで…
自分「Who are you?」
と聞いてしまい、周りの同僚は大爆笑。これは恥ずかしかったです…日本語でいうと、「おまえは誰だ?」と言ってるようなもので、あからさまにおかしな表現です。
今になって、この出来事を分析すると、電話対応の会話パターンを持っていなかったので焦ってこんな表現をしてしまったのだと思います。これも慣れてくると、電話対応の会話パターンを把握して、問題なくなるのですが。
社内会議
- 最所は全く理解できない
- 英語以上に、会社のことを知らないことが原因
- 会議後、同僚にわからなかったところ相談する
- 会議の議事録担当をすると、より早く理解できる
最初はまったく会議内容が理解できませんでした。当時はどうしたもんだろうと思ったものですが、これは英語というよりは会社のことや、プロジェクトのことを知っていないと理解できないものです。
会議後に同僚にわからなかったところを聞いたり、会社のことを知ったりしているうちに理解できるようになりました。もしできるのあれば、会議中の議事録担当をさせてもらうと、より早く理解でき、英語力の向上も行えます。
英語メール
- 実は難しい
- ビジネスメールは会話とは違うパターンが求められる
- 時間はかかるが、調べながらなんとかできる
簡単そうに感じますが、これは意外と難しいです。最所のうちは、メールを1通書くのに数時間単位の時間を使っていました。
これは、ビジネスメールには会話とかなり違うパターンの英語が使われるからです。これを、調べながら、あーでもないこーでもないしているとかなりの時間がかかります。それでも、これは自分ひとりの力で調べながらなんとか対処することができました。
まとめ
以上のことがあり、無事試用期間を終え、シンガポールで正社員になることができました。
就職活動から試用期間中までに必要だった英語力ですが、私はフィリピン留学4ヶ月間で身につけた英語力でなんとかすることができました。この後、客先訪問やプレゼンテーションなど、さらに英語力が必要な状況がありましたが、これもこなしていくことができました。
私のケースですと、就職活動では実際に英語で面接しなかったため、フィリピン留学していなくても、就職は決まったかもしれません。しかし、その後の業務を行っていくことはできなかったと思います。
やはり、海外就職するのであれば、ある程度の英語力は身につけておく必要があると思います。